スポンサーサイト

--.--.--.--.--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

50.伝説の真相(2)

2011.12.05.Mon.02:30
「由樹先生が激怒したカンニング事件のとき、二人の女生徒が裸でお御堂に立たされ、祭壇の背後にある柱に縛られたという話でしたね。 それは十字架のようなものですか?」

「そうですね、でも形が違います。 X字架(えっくすじか)という物です」
私は説明しました。
「セシル様を処刑した異教徒は、太い木材をXの形に組み合わせた磔台(はりつけだい)を使っていたそうです」

「セシル様は、縄をほどかれて処刑されたとしたら、そのX字架に縛り付けられたということですね? 両手は大きく開いて万歳をしたような格好で、両脚も大きく開くから、女性の大切な部分は完全に見えてしまうでしょう。
セシル様はどうしてもそれを防ぎたかったのではないでしょうか…。
ところでセシル様はどこの国のご出身だったと考えられているのですか?」

「欧州のどこかでは無いでしょうか。 Cecilというのはフランス女性の名前ですし」

「確かにそうですね」
冬彦さんは頷きました。
「でもね、Cecilという名は、英米系では男性の名前なんですよ? ご存知でしたか?」
私は黙って首を横に振りました。

「そもそも司教は大切な美しい娘を、野蛮な異教徒が住む危険な土地に連れて行くでしょうか。 セシル様が自ら望んでも許さないのではないでしょうか。 司教が実際に連れていったのは、Cecilという名の少年の従僕だったのではないか。

女性に見紛うほど美しかった少年は、処刑されるにあたって、セシル様の栄光の伝説が後々まで残るように、最後までセシル様の身代わりを演じたのではないか。 その為には布で隠した股間を見られては拙いので、縄を解かせなかったといった想像もできますよね。

あるいは、処刑されたのが本物のセシル様だったとしても、女性の部分が数々の拷問によって人目に晒したくない状態になっていたのかもしれない。 異教徒は若くて美しい女性にひどい事をしたのかもしれない。 その屈辱の印は絶対に見られたくなかったから、縄を解かせなかったとか…。
とまあ、いろいろな解釈ができるわけです」

「不謹慎な想像でセシル様の聖なる伝説を汚すのはやめてください」
私はちょっとむっとしました。
「あなたのお話は、ただの想像でしょう?」

「そう、ここまではね」
冬彦さんはお話を止めるつもりはなさそうでした。

「何故、僕がこんな想像をしたかというと、そもそも股お縄の戒律に疑問を持ったからなんですよ。
胸お縄が女性の弱い心をきつく戒めるという教え。 これは判る気がする。
でも、股お縄が女性の性に関する弱さを戒めるという教え。 これはどうなんでしょうか。

久美子先生が疑問に思っていらっしゃいましたよね。
股お縄は本当に女性の淫らな心を諌める事が出来るのか。 股お縄は女性にとって一番敏感な『僧正の頭』を押しつけることで、かえって悪魔の感覚を目覚めさせるんじゃないかって…」

関連記事
スポンサーサイト
コメント

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。