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24.事件の真相(8)

2012.05.22.Tue.00:00
愕然として口を閉ざしてしまった冬彦さんに向かって、美咲さんが話し始めました。

「ショーツは女性のデリケートな部分に直接当たるでしょう? だからクロッチ部分があるの。 でもブルマーはショーツの上から穿くからその必要が無い。 

ショーツの縫製は、フロント布地(前身頃)とバック布地(後身頃)とそれを繋ぐ股布(クロッチ)の三枚構成なの。 だから正面から見ると、マンガのパンツに描かれる様なクロッチの縫い目が見える。

でもブルマーは前身頃と後見頃の二枚だけの布地を直接縫い合わせるスタイルをとっているの。 クロッチが必要無いし、縫製が楽でコストも安くなるから。 だから縫い目が真下に来ることになって、正面からは縫い目が見えない。

kouzouhikaku

船の中で愛美ちゃんがブルマーを破いたとき、黒いシュシュみたいになったのでしょう? あれは真下の縫い目が裂けて輪になったのよ。 ブルマーにクロッチ部分があればシュシュの形にはならないわ。

それにね、冬彦先生。 あなたがクロッチの縫い目と思い込んだ柵。 あの柵は神主が殺されたときは無かったのよ?

あなたが小学生の頃、どうしてみんな黒島の航空写真を見て『ブルマ―だ!』って叫んだのかしら? どうして『黒いパンツだ!』って思わなかったのかしら?

小学生のゲシュタルト心理を考えれば、チャーム(正面のリボン)が無いとか、神社がメーカータグに見えるとかの視覚的な要素のひとつとして、クロッチの縫い目に見える柵が写っていなかったこともあるんじゃないかしら。
正面の縫い目が見えれば、小学生にはパンツに見えたかもしれない。 あの柵は昔から無かったのよ。

あなたにあげた『黒島之図』を見てごらんなさい? 羊の柵が描かれて無いでしょう?
牧場の柵みたいだった南岬の柵が描いてあるくらいなら、立派だった羊の柵も描いてあるはずよね。 ショボい神社と同じくらいの面積があったのだから。

あれは神主が殺されて、飼い主を失った動物達が撤去された後の図なのよ。 神社は廃墟のまま残っているけど・・・。

あの図は最近のものなの。 私、7年前のものとは言ってないでしょう?
あの柵は、神主が殺されて無人島に戻った黒島の南岬転落防止策として東京都が後から作った柵なのよ」

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口を閉ざした冬彦さんに替わって、美咲さんの話が始まりました。 「ショーツは女性のデリケートな部分に直接当たるでしょう? だからクロッチ部分があるの。 でもブルマーはショ
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