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16.黒島をめぐる冒険(4)

2012.05.04.Fri.00:00
私は冬彦さんのように頭が良くないので、大好きな彼が困っているのに何も手助けができない自分が悲しくなりました。

せめて気分を引き立たせてあげようと思って、
「ねえ、見て、冬彦さん。 ここだけヒマワリが固まって咲いてる。 黄色がきれいね?」

私の立っている場所の横を指差しました。
そこは柵の外側で、目と鼻の先に雑木林がある地点でした。

「ヒマワリって強いのねえ。 ほかの植物は生えてないのに。 この場所だけヒマワリが育って、誰も見てないのに、毎年花を咲かせてるのね。 なんだかロマンチックじゃない?」

すると、
「そこだ!」
彼が叫びました。
「その下を掘ろう! 柵の外側というのは想定外だが、多分そこにあるはずだ! tomokoちゃん、ありがとう! やっぱり君は、僕のパートナーだ!」



ヒマワリが群植している一帯はせいぜい2メートル四方だったので、美咲さんも元気を取り戻し、
「いくわよー!」
シャベルをぐさっと土に差し込みました。
黒土はさくさくしていて、掘るのは楽でした。
「これは何かしら」
墨のように真っ黒な土の中から、白いものが出てきました。 小動物の白骨死体のようでした。
「これが宝?」
「いいえ、ちがいます。 それは多分、リスの骨です。 宝は何か入れ物に入っているはず」

やがて、美咲さんが大声を上げました。
「何か、シャベルに当たった!」

3人が掘り進めると、飲食店が生ごみを捨てるのに使うような大きなポリバケツの丸い蓋が姿を現しました。
ポリバケツ全体を掘り出すのは時間がかかりそうなので、とりあえず蓋の周りだけ土を掻き分けて、冬彦さんが取っ手に手をかけました。

ぱかっと開いた蓋の中を覗き込んだ三人は、思わず口を押えて飛び下がりました。
「く、臭い!」
「うげっ、何この匂い?」
「腐ってる!」

ポリバケツの中には、無数の黒いブルマーがぎっしりと詰め込まれていて、7年の間、土中に埋まっていたことで布に付着していた細菌が繁殖したのでしょうか、生乾きのぞうきんが蒸れたような、吐き気を催す異様な臭気を発していたのでした・・・。

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コメント
No title
ご了解頂いたのでテスト画像は消しました。

てか、他所様のキャラと画像借りまくりで話を進めるこのブログ小説って・・・。
No title
きゃっはずかし///
文字も書き換えてもいいです(どちらかといえば推奨w)

犯人は借金取りさんじゃないんですか?
No title
ぬう。やるな(^^)

それにしてもノックスやヴァン・ダインとは懐かしいですな。

わかった犯人は中国人だ(違)。
No title
P様
ほほほ、単なる駄洒落で済ます私ではなくてよ?

ノックス様、ヴァン・ダイン様の戒律に反しないよう、十分布石を打ちましたわ。

悩め、愚民ども!…って一生に一度でいいから言ってみたい。

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