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13.黒島をめぐる冒険(1)

2012.04.23.Mon.00:00
私の家で黒島の話題が出てから、三日後ー。
冬彦さんからケータイにメールが来ました。
『今度の日曜日、空いてる? 黒島に宝探しに行かないか。 島の案内図も手に入ったし、船も用意ができたよ?』

冬彦さんのお誘いなら、何を差し置いても付いて行くに決まっています。
でも、どういうことなのでしょうか。
まさか、私の話を聞いただけで、財宝の場所がわかったとでも?

そこで、私は返信しました。
『宝探し、もちろんオッケーです。楽しそう(*^_^*)でも、何かわかったの?』
するとすぐに返信メールが来ました。
『宝を埋めた場所は判っている。 宝の中身も見当がつく。 事件の真相もね。』

そして今まで聞き慣れた言葉が、ケータイ画面から文字で眼に飛び込んできました。
『tomokoちゃんのお話を聞けば十分だよ。 事件の謎を解く全ての鍵が含まれている。』


黒島之図


************

次の日曜日、約束の時間に品川埠頭に行くと、岸壁の小型巡視艇を前に、冬彦さんと一人の若い女性が立話をしているのが目に入りました。

(女性が一緒だなんて聞いていないわ。 あんなに親しげにお話して。 一体誰なの?)
内心穏やかでない私が足早に近づいていくと、こちらに振り向いたその女性は高輪署の美咲巡査長だったのです。
母校聖縄女学院の事件で何回もお会いして顔なじみですが、いままで制服姿しか見たことが無かったので気がつかなかったのでした。

(ははあ、さては冬彦さん、仲の良い美咲巡査長に頼み込んで、警察の船を借りたんだな)と思いながら、
「美咲さん、こんにちは」
私が挨拶すると、にっこり笑って、
「tomokoちゃん、お久しぶり」
今日は白いTシャツにジーンズというシンプルな私服姿なので、とても親しみやすい雰囲気です。 海風にセミロングヘアをなびかせ、丸くて愛嬌のあるヒップを岸壁に向けて立っている姿は、ご近所の可愛いお姉さんという感じで、とても警察官には見えません。

「さあ、全員そろった。乗り込もう」
冬彦さんの合図で、三人は巡視艇の船室に乗り込みました。
船室には3本の大型シャベルと軍手が用意されていました。

「船長、出発してください」
良く透る美咲さんの声が操舵室に届いたのでしょう、船はエンジン音を上げ、ゆっくりと動き出しました。



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