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7.7年前の夏休み(3)

2012.04.09.Mon.00:00
「ちょっと、ちょっと!」
麻衣の手招きで、四人は船室の隅に集合しました。
「みんな、ちゃんとブルマー持って来た?」
麻衣の確認に、四人はそれぞれ肩掛けバッグやリュックから黒いブルマーを取り出して、見せ合いました。
「あれ?なんだか愛美の小さくない?」
香織が気がつきました。
「みんなとサイズが違うね。 なんだか、小学生のみたいだなあ」
「うん。 実はこれ、妹の友美のなんだ」
「エーッ?」
三人は驚いて、愛美の手のひらの上に乗った小学生低学年用の小さなブルマーを見つめました。
「ねえ、愛美、あれほど言ったじゃないの。 自分が使ってたやつじゃないと駄目なんだよ?」
「知ってるよ。 でも、私のはもう使わないと思って、鋏でちょん切って捨てちゃったんだよ。 だから今日は友美に借りてきたんだ」
愛美は平然としていました。
「今から、これを穿けばいいんじゃね? そうすれば私が使ったことになるじゃん? よし、穿くから見ててくれ」
「そりゃあ、一度でも穿けば、その人が使ったことになるんだろうけど・・・」
香織が心配そうに言いました。
「ねえ、愛美。 あなたは水泳で鍛えた抜群のボディだわ。 胸も大きいけど、お尻も立派よ? その小さなブルマーに、そのご立派なお尻が入ると思うの?」
「やってみなきゃ、わかんないじゃん?」

愛美は周りを見廻して、誰も見ていないことを確認してからサンダルを脱ぎ、友美ちゃんのブルマーに脚を通して、デニムのミニスカの中にたくし上げようとしました。

しかし、愛美がどんなに頑張って引っ張っても、太ももの途中でブルマーの脚周りが一杯になって引っかかり、それ以上は上がりません。
うんうん唸っていた愛美が、最後の力を振り絞って「えいっ」という掛け声とともに引っ張った瞬間、「びりりっ」という派手な音がして、哀れブルマーはお股の縫い合わせ部分で真っ二つに裂けてしまいました。
「アーッ」
しまったという表情になった愛美とは対照的に、私たち三人はお腹をかかえて笑い転げました。
「あーっはははは!愛美のばかやろー!」
「ぷぷっ。 愛美、だから言ったじゃないの!自分のお尻のサイズもわからないの?」
「奉納するブルマーのお股が裂けるなんて、不吉すぎるし!」

小中学生たちや例の中年男があっけにとられて注目しているのもかまわず、三人は愛美に向かって、口々に勝手なことを言いました。
「愛美が恋してもブルマーみたいに破れる運命だな!」
「ねえ、友美ちゃんに謝ったほうがいいよ? 将来、彼女のお股に不幸が起きたら愛美のせいだよ?」
「でもそれ、黒いシュシュになるんじゃない? 香織、使いなよ」
「やーよ、臭そうだし」
「なにーっ?」

私たちがわいわい騒いでいるうちに、早くも船は黒島に到着し、スピードを落としてゆっくり旋回すると、堤防のような船着場に横付けされました。

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