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2.プロローグ(2)

2012.03.28.Wed.00:00
「おっ、それは何? 机の上にあるやつ。」
彼が指差したのは、さっき部屋の掃除をしているときに本棚の隅から出てきた薄いフォトアルバムでした。
「ああ、これね。 高1のときのアルバム。 すっかり忘れていたのが、さっき出てきたの。」
「見てもいい? 若かりし頃のtomokoちゃんを。」
「どうぞ。 笑わないでね。」
彼にアルバムを手渡しました。

私が高1といえば今から7年前。 デジカメやケータイ写メの記録はパソコンに保存しているので、プリントアウトした写真はそれほど数が多くありません。 旅行や学校行事で誰かが写してくれたものが殆どです。

「ふーん、聖縄は清楚な子が多いなあ。」などと呟きながらページをめくっていた彼の手が止まりました。
「おお、かわいい女の子が四人、クルーザーの前に並んでる。 背景はきれいな海だね。 これは、どこかの船着場で撮ったのかな?」
「どれ?」
私は覗き込みました。
「ああ、それは黒島に行ったときね。 高1の夏休みに、私と麻衣と愛美と香織の四人で行ったの。」

「黒島? 聞いたことがあるけど、思い出せないな。 どこにあるんだっけ?」
「覚えてない? 東京湾に浮かぶ無人島よ。 ほら、別名ブルマー島。」
「ああ、ブルマー島ね!」
冬彦さんは笑い出しました。
「そうか、ブルマー島かぁ。」
「思い出した?」
「はい、はい。 懐かしいねえ、ブルマー島。 都内の小学校に通った連中は、皆、知ってるよね?」

kueosimayoko

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